FXに限らず、投資において利益を上げる方法は二つあるのをご存知でしょうか?
『キャピタルゲイン』と『インカムゲイン』の二つです。
投資のスタイルによって、キャピタルゲイン狙いだったり、インカムゲイン狙いだったりする訳ですが、この記事ではそれら投資で得られる二つの利益について
・キャピタルゲインとインカムゲインって?
・それぞれのメリット、デメリット
という観点でまとめて行きたいと思います。
一言でいうと
キャピタルゲイン:投資対象の売買によって得る利益
インカムゲイン:投資対象を保有し続けることによって得る利益
スワップ運用はインカムゲイン!
キャピタルゲインとは
キャピタルゲインとは、一言で言うと投資対象を売買することで得られる利益のことです。
売買利益、売却益、決済差益などと呼ばれます。
具体例を挙げると・・・
・株を安値で売って、高値で買う
・円高の時にドル円をロングして、円安になったら決済する
・買った土地や不動産が値上がりしたら売却する
・転売、せどり
こういったものがキャピタルゲインに分類されます。
土地や転売・せどりについてキャピタルゲインという言葉を使うことは稀ですが、安値で買ったものを高値で売り抜けることで得る利益という意味ではキャピタルゲインに該当しますね。
FXにおけるキャピタルゲイン
上記にあるように、FXにおけるキャピタルゲインとは為替差益のこと。
USD/JPY = 100円の時に1万通貨をロングして、101円で決済すれば1万円の利益。
トレードスタイルで言うと、スキャルピング・デイトレード・スイングトレードなどがキャピタルゲイン狙いのトレードスタイルとして分類されます。
一般的なFXのイメージはこちらですね。
キャピタルゲインのメリット
キャピタルゲイン狙いの投資のメリットは、技術とセンス次第で極めて高いリターンを狙えるという点でしょう。
売買の回数を増やして資金の回転数を上げることにより、年間数十~100%超の利益を狙うことも不可能ではありません。
キャピタルゲインのデメリット
キャピタルゲイン狙いの投資のデメリットは三つ。
一つは、高いリターンを狙える分だけリスクも高く、大きな損失を被る可能性があるということ。
もう一つは、売買の回数を増やせば増やすほど時間的な拘束が増すこと。特にスキャルピングトレーダーには夕方~深夜までモニタに張り付きっぱなしの方も多いですね。
最後に、取引コストが膨らむこと。株もFXも、取引すればするほど手数料やスプレッドがかさんでいきますから、無闇な取引はコスト負けを引き起こします。
特に土地や不動産は手数料が高い上に、そう短期で値動きはありませんから、売買を繰り返すのはあまり現実的ではありませんね。
インカムゲインとは
インカムゲインとは、一言でいうと投資対象を保有していることで得られる利益のことです。
具体例を挙げると・・・
・株の配当金、株主優待
・FXのスワップポイント
・不動産の賃料、テナント料
こういったものがインカムゲインに分類されます。
銀行の金利も近い性質を持ちますが・・・これは投資商品とは言い難いので、ここでは割愛します。
FXにおけるインカムゲイン
ずばり、スワップポイントのことです。
売買を繰り返すのではなく、ポジションを保有し続けることで日々付与されるスワップポイントはまさにインカムゲインそのもの。
※反対のポジションを持つとマイナスになります。
インカムゲインのメリット
何と言っても『保有していればその間放っておいても利益が出る』という点に尽きますね。
技術不要・手間も掛からない・取引コストも一回分。とにかく楽。それこそが最大のメリットであり、魅力です。
インカムゲインのデメリット
実はインカムゲインには、そのモノの将来の価値を取り崩して分配しているという側面があるので、高配当・高金利のものほど値下がりするリスクが高いと言えます。
そこを配当・スワップポイントで埋め切れるかどうか、というのがインカムゲイン投資の分水嶺となります。
まとめ
・キャピタルゲインとは、投資対象の売買によって得られる利益。
・FXの為替差益はキャピタルゲイン。これを狙うのがスキャルピング、デイトレード、スイングトレード。
・インカムゲインとは、投資対象を保有していることによって得られる利益。
・FXのスワップポイントはインカムゲイン。これを狙うのがスワップ運用。
・投資のスタイルや、目指すべきものによって使い分けよう。