スワップ運用FX会社スペック

サクソバンク証券の詳細スペック|スワップ運用おすすめFX会社

サクソバンク証券は、デンマークに本社を構えるサクソバンク傘下のFX会社です。

外資系故にちょっと勝手が違う部分もありますが、月曜早朝からの取引など他社にはない独自の性能を持っているので、スワップ派でなくとも抑えておきたいFX会社です。

 

この記事では、サクソバンク証券のFXについて

  • スペック一覧
  • スペック詳細
  • メリット
  • デメリット

を、まとめていきます。

 

『サクソバンク証券株式会社』として日本法人を設立しています。

FXのサービス名称は特にないので『サクソバンク証券のFX』と呼んでいます。

 

サクソバンク証券のスペック一覧

各項目クリックで該当箇所にジャンプします。

サクソバンク証券 FX
取扱ペア数158ペア
スプレッドTRY/JPY変動制
ZAR/JPY
MXN/JPY
最小取引単位TRY/JPY5,000以上1通貨単位
ZAR/JPY5万以上1通貨単位
MXN/JPY1万以上1通貨単位
必要証拠金TRY/JPY7%
ZAR/JPY10.5%
MXN/JPY5%
両建てMAX方式 ※
ロスカットアラート使用率75%・90%(使用率133%・111%)
発動レート使用率100%以上(維持率100以下)
手数料
対象ポジション全ポジション
追証解消期限
解消方法
スワップポイントの引出
未決済スワップポイントの課税課税
最大発注数量通貨ペアにより異なる
最大建玉数量全通貨ペア計2500万ドル相当
1日の取引上限上限なし
クイック入金4行
取引ツールPCブラウザ
PCクライアント
スマホアプリ
ガラケー×
電話×
取引時間米国標準時間期間月曜03:00~土曜07:00
米国夏時間期間月曜04:00~土曜06:00
メンテナンス時間米国標準時間期間取引時間中はなし
米国夏時間期間

 

サクソバンク証券の取扱通貨ペア

サクソバンク証券の取扱い通貨ペアは、驚異の158ペアです。

  • TRY/JPY(トルコリラ円)
  • ZAR/JPY(南アフリカランド円)
  • MXN/JPY(メキシコペソ円)

この辺りは当然のように取扱いあり。

トルコリラ絡みが9ペア、南アフリカランド絡みが9ペア、メキシコペソ絡みが8ペアと、多すぎてちょっとよくわからない領域です。

一般的に扱うことがあるとすれば、JPYとのペア、USDとのペア、そして通な方はEURとのペアくらいでしょうか。

TRY,ZAR,MXN絡みの通貨ペアを表示

 

全通貨『ペア』の羅列は困難なので、扱いのある通貨だけ記載しておきます。

それでも22種類と非常に多い・・・!聞いたことないのもいくつかありますね。

これらの組み合わせで合計158通貨ペアとなります。

取扱い通貨を表示

 

サクソバンク証券のスプレッドについて

サクソバンク証券はNDD方式を取っているため、スプレッドは変動制です。

そのため流動性の低い時間にスプレッドが拡大しがちな一方、流動性の高い時間帯は非常にスプレッドが狭いです。

 

ただし、MXN/JPYのスプレッドは非常に広いです。

NDD(NonDealingDesk):インターバンク直結型の取引システム。

 

 17:00~25:0024時間
最小値平均値最小値平均値
TRY/JPY0.81.80.63.1
ZAR/JPY0.40.90.41.1
MXN/JPY6.022.16.032.5

※2018.6.29-7.27実績、50万通貨以下の場合。

実際のスプレッドはこんな感じです。

トルコリラ・南アフリカランドについては24時間の平均でも狭めの部類、GMT08:00~16:00(日本時間17:00~25:00)の欧州時間だと滅茶苦茶狭いですね。

 

サクソバンク証券はスプレッドが拡大したことによるロスカットの影響がないFX会社なので、実際に取引を行う時のスプレッドが安定していればOKと言えます。

 

建玉の評価について

例えばドル=100円のポジションを持っていた時・・・

通常のFX会社では売値で評価されるため、スプレッドが拡大して売値99円・買値101円(スプレッド2円)となった場合、1円分の評価損が発生します。

しかし、サクソバンク証券ではこれを買値で評価(建玉が売りの場合売値で評価)する為、評価損が発生しません。

つまり、スプレッド拡大が原因によるロスカットが発生しないというメリットがあります。

※あくまで評価だけなので、スプレッドが拡大したことでの利益は発生しません。

 

サクソバンク証券の最小取引単位について

最小取引単位は原則1,000通貨単位ですが、マイナー通貨は別途最低取引単位が定められています。

  • トルコリラ円:5,000通貨以上1通貨単位
  • 南アフリカランド円:5万通貨以上1通貨単位
  • メキシコペソ円:1万通貨以上1通貨単位

例えばトルコリラ円は『5,000通貨単位』ではないため、5,000通貨でも、5,001通貨でも注文可能です。

 

最近は1,000通貨単位の取引がメジャーになってきているので、ちょっと広めですが実質的にはあまり困らない水準かと思います。

 

サクソバンク証券の必要証拠金について

  • トルコリラ円:7%
  • 南アフリカランド円:5%
  • メキシコペソ円:10.5%

メジャー通貨ペアは4%、レバレッジ25倍ですが、新興国通貨については必要証拠金率が高めです。

ハイレバレッジでの短期トレードには不向きですが、スィング~長期保有であれば問題はない水準と言えます。

 

必要証拠金4%と7%でどのくらい違う?

例えばトルコリラ=25円の時に、レバレッジ3倍で保有したとします。

この時、必要証拠金率によってロスカットラインがどのくらい違うかと言うと・・・

  • 4%:17.361円
  • 7%:17.921円

0.6円以下の差です。

長期保有であれば、これを理由にFX会社を変えることはないでしょう。

 

両建てについて

両建て可能、必要証拠金はMAX方式です。

 

MAX方式とは

売買両方のポジションを持った場合、いずれか数量の多い方の証拠金のみ必要になる方式。

例えば買い10万通貨・売り5万通貨の場合、必要な証拠金は10万通貨分のみ。

 

ただし、両建てをするには保有中のポジションに対して決済注文が入れられている必要があります。

  • 買い建てをして、売り建て → 買いポジションが決済される
  • 買い建てをして、その注文に指値決済を入れて、売り建て → 両建てになる

特に指値を指定する必要がなければ、非現実的なレートに指値を入れておくと良いでしょう。

 

両建ては『できるけど、ひと手間必要』。

 

ロスカット・追証について

  • 証拠金『使用率』が75%・90%以上になるとアラート
  • 証拠金『使用率』が100%以上になるとロスカット

ロスカットルールは上記二点です。

サクソバンク証券は証拠金『維持率』ではなく『使用率』という表記をするので、維持率に換算すると・・・

  • 証拠金維持率が133%・111%以下になるとアラート
  • 証拠金維持率が100%以下になるとロスカット

ということになりますね。

 

ロスカットは証拠金維持率100%

『証拠金維持率が100%を割ると全ポジションが強制決済』

がルールです。

そのため、追証はありません

 

スワップポイント部分の引出について

  • スワップポイント部分の引き出し可
  • ポジション未決済でも証拠金として使える(証拠金維持率に反映される)
  • ポジション未決済の場合でもそのスワップポイントは課税対象になる

 

例えばドル=100円でレートが変動しなかった場合・・・

証拠金4万円

ドル円ロング1万通貨を保有(証拠金維持率100%)

ドル=100円でレートが変動しないものとする

この時、スワップポイントが発生すればその分が出金可能額になります。

 

スワップポイントが付与されていくと証拠金維持率も増加していきます。

増えた分のスワップポイントで新たにポジションを建てることも可能です。

 

そして、元のポジションを決済していなくても、発生したスワップポイントは課税対象になります(損益報告書に記載されます)

これはFX会社の中でも珍しい取扱いなので、注意が必要です。

 

GMOクリック証券も同様のルールです。

 

発注上限・建玉の上限

  • 最大発注数:通貨ペアにより異なる
  • 最大建玉数:全通貨ペア合計で2500万ドル相当
  • 一日の取引上限:上限なし

最大発注数は以下の通りです。

  • トルコリラ円:1000万通貨
  • 南アフリカランド円:4000万通貨
  • メキシコペソ円:5000万通貨

非常に大きいですね。

最大建玉数も全通貨ペア合計で2500万ドル(約25億円強)相当、1通貨ペアあたりも数億円相当と、基本的には心配する必要はなさそうです。

 

全FX会社の中でもかなり大口の取引ができる部類です。

 

クイック入金の対応について

クイック入金の対応金融機関は以下の4

  • 三井住友銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • ジャパンネット銀行
  • 楽天銀行

ここはちょっと少ないですね。

みずほ・りそな・埼玉りそな・ゆうちょ・住信SBI辺りまではカバーしてほしいところです。

 

取引ツールについて

  • PCブラウザ、スマホアプリ『SaxoTraderGo』
  • PCリッチクライアント『SaxoTrader』

対応デバイスは比較的少なめ。

PCかスマホ(タブレット)のみで、ガラケーからは取引できません。

 

リッチクライアント:PCにインストールするタイプの、高性能取引ツール

 

取引時間・メンテナンス時間

取引時間は、サクソバンク証券の大きな特徴です。

何と、米国標準時間期間は月曜の03:00から取引可能!

 

週末の選挙など、大きなイベント後に一番早くチャートを確認できるので、その為だけに口座解説をする価値ありです。

例えば2017年のトルコ国民投票や、2018年のトルコ大統領選など、真っ先にレートが見れたのはサクソバンク証券です。

 

また、取引時間中のメンテナンスを行わないため月曜朝~土曜朝まで通して取引が可能です。

 

取引時間

米国標準時間期間:月曜03:00~土曜07:00

米国夏時間期間:月曜04:00~土曜06:00

 

米国夏時間期間が月曜04:00~なのは間違いではなく、『豪州冬時間期間』になる為です。

米国標準時間期間:11月第1日曜~3月第2日曜

米国夏時間期間:3月第2日曜~11月第1日曜

 

一つの口座でFX・CFDが取引できる!

FX・スワップ運用の話からは少しそれますが、サクソバンク証券の特徴として、同一の口座でFX・CFD取引が出来るという点が挙げられます。

同一資金で取引できるだけでなく、取引ツールも共通なので上級者には金や原油のチャートを並べてトレードしている人も。

 

サクソバンク証券のメリット

サクソバンク証券のメリットは、主に以下の3点が挙げられます。

  • 月曜早朝から取引可能
  • 日本時間夜のスプレッドが狭い
  • 指標発表時でも約定力が高い

正直、一点目が非常に大きいポイントなのでこれだけでも十二分に価値のあるFX会社です。

 

月曜早朝から取引可能

サクソバンク証券では、米国標準時間期間は月曜03:00から、夏時間期間は月曜04:00から取引が可能です。

これは国内のFX会社としては最も早い時間です。

 

米国標準時間期間:11月第1日曜~3月第2日曜

米国夏時間期間:3月第2日曜~11月第1日曜

 

週末にビッグイベントがあった場合、FX各社が取引を開始する月曜06:00や07:00に下落、ロスカットを巻き込んで大きく動いてしまうことがあります。

しかしサクソバンク証券であればそれよりも早く取引をすることができるので、被害を最小限に抑えることができます。

もしくは、変動の初動を捉えて利益を出すのにも役立ちます。

 

取引せずとも、レートのチェックの為に保有しておいて損はない・・・というか絶対に保有しておくべきFX会社です。

 

日本時間夜のスプレッドが狭い

サクソバンク証券はNDD方式(インターバンク直結型)なので、流動性の高い時間ほどスプレッドが狭くなります。

特に狭いのはGMT08:00~16:00(日本時間17:00~25:00)の時間帯。

この時間帯のスプレッドの実績は以下の通り。

  • トルコリラ円:平均1.8銭、最小0.8銭
  • 南アフリカランド円:平均0.9銭、最小0.4銭

※2018.6.29-2018.7.27実績。50万通貨以下の場合。

かなり狭い水準です。

これならば短期売買にも使えるのではないでしょうか。

 

指標発表時でも約定力が高い

これは2018年3月に矢野経済研究所の調査結果です。

サクソバンク証券は、通常時だけでなく雇用統計の指標発表時であっても、スプレッドの拡大が少なく・100%約定するという調査結果が出ています。

 

つまり急変時に強いということであり、逆指値が約定せず損失が拡大する事態が起こりにくいFX会社だと言えます。

 

サクソバンク証券のデメリット

サクソバンク証券は非常に魅力的なFX会社ですが、やはりデメリットもあります。

  • メキシコペソのスプレッドが広い
  • 最低入金額が10万円
  • インターフェースが分かりにくい

なお、以前は取引をしないと口座維持手数料というものが発生していましたが、2017年6月に廃止されています。

一般的なFX会社同様、口座維持のコストは0円です。

 

メキシコペソのスプレッドが広い

サクソバンク証券のメキシコ円ペソスプレッドは、平均で20~30銭程度

いくらスワップ運用とはいえ、流石に広すぎです。

スワップポイントもそれほど高くないので、わざわざここでメキシコペソの取引をするメリットは非常に薄いかと。

トルコリラ・南アフリカランドにしましょう。

 

最低入金額が10万円

サクソバンク証券は、口座開設後の最低入金額が10万円以上と定められています。

小口で取引したい人にとってこれはマイナスポイント。

・・・なのですが、一度入金してしまえばその後の引き出しには制限が掛けられていません

 

クイック入金ならば手数料も掛からない&出金手数料は無料なので、上手い事やりましょう。

 

インターフェースが分かりにくい

サクソバンク証券は、公式サイト、取引ツール、いずれも全体的にちょっと分かり辛いです

よく言えばユニバーサルデザイン。悪く言えば日本のFX会社っぽくない感じ。

 

その為、ボタンや表記がどこにあるのか、慣れるまで少し手間が掛かるかもしれません。

 

国内会社と『勝手が違う』だけで、極端に変な訳ではないです。外資系あるあるですね。

口座開設の時点からちょっと違和感は感じるかも。

 

サクソバンク証券のスペックまとめ・総評

○月曜早朝から取引可能、いち早くマーケットをチェックできる

○日本時間夜のスプレッドが狭く、約定力も非常に高い

△メキシコペソのスプレッドは広い

△外資系故に、各所がちょっと使いづらい

よくも悪くも国内のFX会社とは一線を画す存在です。

 

EUの行動規範に則ってルールを定めているので、非常に公平な姿勢が見受けられるのも好印象。

取引ツールも使いこなせば非常に高性能ですし、何よりも月曜早朝にチャートをチェックできるのが唯一無二の存在

 

スワップ運用に限らず、本気でFXするなら絶対に抑えておくべきFX会社です。

 

サクソバンク証券

サクソバンク証券
  • 月曜朝3時から取引可能!(米国夏時間期間は4時から)
  • 狭いスプレッドと確かな約定力!
  • 高水準のスワップポイント!
  • EU行動規範準拠で、誠実な姿勢!

サクソバンク証券は、デンマークに本社を構えるサクソバンク系列のFX会社です。

外資系企業なので、良くも悪くも日本企業とは一線を画す特徴があります。

 

最大の特徴は何と言っても月曜の早朝03:00から取引が可能なこと!(米国夏時間期間は04:00から)

週末に大きなイベントがあっても、いち早くレートチェック & トレードが可能です。

このためだけでも、絶対に口座を保有しておくべきFX会社です。

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